お店の取扱説明書(トリセツ)の作り方
笑倍繁盛実践ツールの1つに、お店の取扱説明書(トリセツ)があります。
ツールの1つなので、「それさえあれば笑倍繁盛店になれる」とは言いませんが、かなり重要なツールです。
このページでは、そんなお店の取扱説明書(トリセツ)について書いていきます。
①お店の取扱説明書(トリセツ)とは何か?
お店の取扱説明書(トリセツ)とは、
・私たちの店は何ができるのか
・どんな時にどのように活用すればいいのか
・利用するとどんなメリットがあるのか
などといったことをまとめた笑倍繁盛ツールです。
いわゆる、会社案内やパンフレットのようなものとも言えますし、冊子型の名刺のようなものとも言えます。
しかし私たちが制作する取扱説明書(トリセツ)は、それらとは異なります。
一般的な会社案内は、主に業務内容(WHAT)を伝えるツールです。
それに対してトリセツは、自社・自店の使い方や活用メリット(HOW)、さらには、「そもそもなぜこの事業・仕事をやっているのか」という根源的な問いに対する答え(WHY)までをも伝えるツールです。
特にこの「WHY」が、非常に大切なのです。詳しくはこちら。
つまり取扱説明書(トリセツ)とは、「お店のWHAT・HOW・WHYのすべてを伝えるためのツール」なのです。
それら全てをを伝えるためには名刺やペラの資料などでは足りず、数ページ以上の冊子となるのです。
だったら、電器屋さんだけに「取扱説明書」にしちゃおうということで、トリセツ作りを始めました。
②お店の取扱説明書(トリセツ)が必要な理由
街の電器屋さんの笑倍繁盛のために、なぜトリセツが必要なのか。
それは、電器屋さんが電器屋さんではなくなったから。
街の電器屋さんはもともと「家電製品の小売業」でした。でも現在は「電器屋さん」という言葉は適当でない状況になっています。
店名こそ「●●電器」と変わっていませんが、実態は家電製品の販売・修理から、電気工事、水道、ガス、住宅など、暮らし全般のサポート業みたいな事業になっています。小売業というよりは、実質的にはかなりサービス業に近い業態になっています。
私たちは、まずはこの実態を正しく認識してもらうことから始めなければならないと考えました。
ただ、「電器屋さんですが、今は水道もガスもやってます。家のリフォームもやってます。」と伝えたところで、意味がありません。お客さんにとって、水道工事やガス機器、家のリフォームなどを、「電器屋さんに頼む意味・理由」を伝えないといけません。
それを伝えずに、「家のリフォームもやってます」と言うと、「なんで?」と聞かれます。それに的確に答えられないと、「最近は家電が売れないから、家のリフォームも始めたのかな?」などと想像されます。そういう人が、電器屋さんに家のリフォームを頼むことは決してないでしょう。
電器屋さんが電器屋さんとしての説明ツールをつくるなら、WHATやHOWを伝えるだけで良いかもしれませんが、電器屋さんがもはや電器屋さんという概念を超えて進化している今、「WHY」の重要性が増しています。
どうして水道やガスもやってるの?
どうして家のリフォームもやってるの?
どうして量販店やネットでなくて、街の電器屋さんで買ったらいいの?
などといった「WHYに対する回答」が必要で、そこに共感してもらえるかどうかが鍵を握っています。
そもそも今の時代は、WHATだけ伝えてモノが売れる時代ではありません。そういうWHATを求める購買行動は、確実に量販店やアマゾンに向かいます。
量販店やネット全盛の今の時代に小さなお店が選ばれるには、「WHY」を伝えることが極めて重要なんです。
そんな理由から、WHYまでしっかり伝えられる媒体として、取扱説明書(トリセツ)が必須アイテムなのです。
③お店の取扱説明書(トリセツ)の作り方
取扱説明書(トリセツ)をつくるには、「WHY」「HOW」「WHAT」を明確にすることから始めます。
WHATは簡単です。HOWもそれほど苦労せずに明確化することができます。問題は「WHY」です。
「WHY」を明確にすることは、経営理念やビジョン、ミッション等を考えることに通じる大切なステップです。取扱説明書(トリセツ)やホームページ制作においても最重要で、最初に取り組む必要があります。WHYを明確にせず、WHYが伝わらない取扱説明書やホームページができたとしても、それでは笑倍繁盛につながりません。
「WHY」「HOW」「WHAT」が明確になったら、それに「WHO」(どんな人がやっているのか)の情報も含めて、それを形にしていきます。
そこで大切なのは順番です。『最初に「WHY」を伝える。』これが鉄則です。その後、「WHO」「WHAT」「HOW」と展開します。
そして最後に最も大切な原則。
それは「わかるトリセツ」ではなく「感じるトリセツ」にすること。
最も伝えたい「WHY」が頭で分かるのではなく、心に伝わる、響くトリセツにすること。
つまり、エモいトリセツにすることです。
笑倍繁盛 絆の会では、笑倍繁盛プロジェクトの最初に、取扱説明書(トリセツ)制作に取り組んでいます。