地域店が「認知症サポーター養成講座」を開催する意味
サカモト電器さんから始まり、絆の会の中で広がり、最近は全国各地の地域電器店で開催されるようになってきた「認知症サポーター養成講座」。
こういうふうに、良いことを行って、それが広がって、より良い社会になっていくことにつながるって、嬉しいですね。
でも中には、この講座を開催する意味を理解されていないのではないかと思われるケースもあり、あらためてそれについて書いてみようと思います。
(浦和のエンドーデンキさんが開催された、認知症サポーター養成講座の様子)
この講座を開催する目的は、より良い地域社会づくりに貢献することです。認知症のことを正しく理解して、サポートできる人が増えれば、それだけ、認知症になっても安心して暮らせる地域になります。
(すがの電器さんの認知症サポーター養成講座の様子)
世の中が拡大・成長を求め、合理化・効率化を重視する時代には、きれいごとだと片づけられそうな、このような大義ある目的、きれいな目的が、今は応援される時代になっています。すがの電器さんは、地元のテレビ局のローカルニュースでも取り上げられ、毎日新聞でも取り上げられました。
今の時代、自分の利益を優先する店や会社は応援されにくく、嫌われやすいです。逆に「商売抜き」の姿勢で、地域貢献のために認知症サポーター養成講座をしているような店は、地域住民の皆さんからも、メディアからも好感を持たれます。それが応援の気持ちに繋がり、結果的には商売にもプラスに働きます。
以下は、エンドーデンキさんの講座を受講された方のアンケートからの抜粋です。
明らかに、エンドーデンキさんへの好意、好感、敬意、応援などの気持ちが生じていることを感じ取れます。
社会に貢献していらっしゃるので、すごいと思いました。
(単に電化製品を売ればよいというのではないんですね)
といったご感想などは、まさに「電化製品を売る店」と思っていた認識が、「社会に貢献する店」という認識に変わっています。
商売目的でやるイベントではありませんが、そうではないからこそ生じるお客様の気持ちの変化が、実は商売的にとても大きな価値を持ちます。
特にご自身が社会貢献意識の高い方は、こういうことを実施するお店に対して、強い感銘を受けたり、協力や応援の行動を起こしてくれたりします。
また、参加される方はごく一部でも、こういうことをやったというお知らせを、かわら版などですべてのお客様にお伝えすることも非常に重要です。それは、参加されなかった方の中にも、上記のような気持ちが生じるからです。
ここには、今の時代に笑倍繁盛をめざすためにのとても重要なポイントがあります。しっかりとこういうことを理解した上で、講座を開催していただけると良いと思います。